当サイトにはプロモーションが含まれています
どうも、のこぎりうさぎです!
木工用ボンドで金属の錆が取れると噂で聞きました。元大工ですが、そんな話は聞いたことありませんでした。
半身半疑ですが、近々ブログに出演予定の「かなづち」が雨に打たれたまま放置されていたので、かなり錆びて付いいました。
今回は「本当に木工用ボンドで錆が取れるのか」検証していこうと思います!
検証が気になる方
錆びた工具をお持ちの方
木工用ボンドで錆が取れるのか心配な方
では早速検証をしていきます。今回出演していただくのは、かなづち2名に参加して頂きます。
それではこちらの2名です!
![錆びたかなづち](https://kyu-jitunotomodati.com/wp-content/uploads/2022/04/04BFC626-1B4D-4253-9873-7CAA9A1B6F03_1_105_c.webp)
![錆びたかなづち2つ目](https://kyu-jitunotomodati.com/wp-content/uploads/2022/04/B66BF64A-B545-41AB-B711-A5EE1ECF01C2_1_105_c.webp)
どちらも結構錆び付いています。特に国産白樫と印字されている方は斑点模様に錆び付いてますね。
右側のかなづちも写真では分かりづらいのですが、結構錆が出ています。僕が学生時代からお世話になっているかなづちです。
![のこぎりうさぎ](https://kyu-jitunotomodati.com/wp-content/uploads/2022/04/60b0c784bdd18aee03a384ec12dc1245.jpeg)
検証の途中だけど正確には2つとも「玄翁」って言う、かなづちの一種なんだ
玄翁は叩く面の片面が平たくて、もう片面が少し丸くなっているよ
かなづち(金槌)は金属製のハンマーの総称の事だよ!
今回使用する材料
![今回用意したものはこちらです。](https://kyu-jitunotomodati.com/wp-content/uploads/2022/04/4C7562A1-DA76-4D67-A2FD-90ED0261A25A_1_105_c.webp)
用意する物
- かなづち
- 木工用ボンド
- マスカー
- マスキングテープ
- ハサミ
- 割り箸
こちらを使用して検証していきたいと思います。
検証開始
まずはボンドを塗布しても下が汚れないように、マスカーで養生していきます。
![マスカーで養生しました。](https://kyu-jitunotomodati.com/wp-content/uploads/2022/04/BE7B4835-76CE-442F-BAA7-60DA032F489F_1_201_a.webp)
マスカーで養生した事は正解でした。かなづちに木工用ボンドを塗る時ゴミが付かない事と、片付けるのが非常に簡単に出来ました。
木工用ボンドは柄の部分に付くと取れない気がしたので、念の為マスキングテープで養生します。
![マスキングテープで柄を養生しています。](https://kyu-jitunotomodati.com/wp-content/uploads/2022/04/5403CB8D-4704-40A4-BCD7-142D6E0E2FE0_1_105_c.webp)
養生が出来たら早速、木工用ボンドを塗布していきましょう。
![錆びたかなづちに木工用ボンドを付けています。](https://kyu-jitunotomodati.com/wp-content/uploads/2022/04/1E9E598E-EED2-4373-B50D-D5EC461C20FE_1_105_c.webp)
木工用ボンド本来の使い方では無いですし、木工用ボンドは水性なので錆が酷くなるのでは無いかと心配しながらもたっぷりと塗布しました。
「引き返すなら今しかない」と思いながらも検証を続けていきます。
割り箸を使いながら全体的に木工用ボンドを塗り広げていきます。
![全体に木工用ボンドを塗っていきます。](https://kyu-jitunotomodati.com/wp-content/uploads/2022/04/1BD879D6-FEF3-4628-9E99-9DC4501CAD81_1_105_c.webp)
全体的に塗り広がったら写真のように置いて完全に乾くまで待機します。
![のこぎりうさぎ](https://kyu-jitunotomodati.com/wp-content/uploads/2022/04/60b0c784bdd18aee03a384ec12dc1245.jpeg)
本当に錆が取れるのかな?
〜検証開始から1時間半後〜
かなづち達に変化がありました。
![錆びたかなづちから錆が浮き出てきています。](https://kyu-jitunotomodati.com/wp-content/uploads/2022/04/DA400EA9-C5E8-4D20-8C90-0E39FD40DC5B_1_105_c.webp)
なんと木工用ボンドが茶色に変色してきました。錆が浮き上がっているんでしょうか?
すでに上の方は乾いてきてます。このまま観察を続けます。
〜検証開始から6時間後〜
![](https://kyu-jitunotomodati.com/wp-content/uploads/2022/04/CD881CB2-AF33-49DD-80A9-AD676AE78D76_1_105_c.webp)
表面はほぼ乾いてました。茶色い部分が目立ち、乾いている部分と乾いていない部分がはっきりと分かるようになりました。
乾いていない部分は少し木工用ボンドを厚く塗り過ぎたかもしれません。このまま完全に乾燥するまで待ちます。
〜検証開始から24時間後〜
![木工用ボンドが完全に効果するとこのような見た目になります。](https://kyu-jitunotomodati.com/wp-content/uploads/2022/04/4BE8CC7A-E31A-4D15-A604-DBBDD3F7E2CC_1_105_c.webp)
木工用ボンドがほとんど乾燥し、硬化しました。
木工用ボンドが半透明でやや茶色になっています。
完全に硬化した木工用ボンドを剥がしていきます。
![木工用ボンドが剥がしていきます。](https://kyu-jitunotomodati.com/wp-content/uploads/2022/04/7A930CF0-8C66-42E8-914D-EF204399FA98_1_105_c.webp)
取るときに気がついた事ですが、かなづちを置いていた時に下側になっていた方はまだ乾燥していませんでした。
ただし白いはずの木工用ボンドが茶色になっていて、錆が木工用ボンドに移ったのが分かりました。
木工用ボンドがかなづちに接着しているというより、膜を張っているような感じでした。しかし完全に硬化していたため、すんなりとは剥がれませんでした。
カッターで切り込みを入れる事で、切り込みから剥がすことに成功しました。
ハサミで切り込みを入れても良かったのかなと思います。
剥がしてみると木工用ボンドが茶色い事と、剥がしたところが綺麗になっている事が分かります。
それでは完全に剥がしていきましょう。
![綺麗にボンドを剥がせました。](https://kyu-jitunotomodati.com/wp-content/uploads/2022/04/9EBAB7FD-02A0-4147-8626-7749A7E61409_1_105_c.webp)
驚きです!すごく綺麗になってますね!
よく見ると多少錆が残っていたり、木工用ボンドが取れていなかったりしますが検証前よりずっと綺麗になってます。
2つとも完全に剥がした物をビフォーアフターで見てみましょう。
![](https://kyu-jitunotomodati.com/wp-content/uploads/2022/04/04BFC626-1B4D-4253-9873-7CAA9A1B6F03_1_105_c.webp)
![](https://kyu-jitunotomodati.com/wp-content/uploads/2022/04/9EBAB7FD-02A0-4147-8626-7749A7E61409_1_105_c.webp)
![](https://kyu-jitunotomodati.com/wp-content/uploads/2022/04/B66BF64A-B545-41AB-B711-A5EE1ECF01C2_1_105_c.webp)
![](https://kyu-jitunotomodati.com/wp-content/uploads/2022/04/E647C494-555E-4002-9350-6DC692EEE7D0_1_105_c.webp)
全然違いますね!錆がほとんど取れ、鋼本来の黒っぽい色になりました!
検証の結果「錆は木工用ボンド取れる」でした!恐れ入りました!
![](https://kyu-jitunotomodati.com/wp-content/uploads/2022/04/9B8131F9-75C9-40B7-87C8-C04441D51B68_1_201_a.webp)
![のこぎりうさぎ](https://kyu-jitunotomodati.com/wp-content/uploads/2022/04/60b0c784bdd18aee03a384ec12dc1245.jpeg)
本当に取れたね!びっくり!
でもなんで取れたのかな?
では次になぜボンドで錆を取ることが出来たのかを、考察していきたいと思います。
検証環境
今回は4月に検証しました。特に暖かい日で室内の気温は24度、湿度40%でした。
直射日光が当たる場所では無いですが、風通しが良い場所で検証しました。
塗布したボンドはコニシ株式会社さんの業務用接着剤・ボンド木工用CH18を使用しました。
塗布量は大体1〜2mmくらい、厚い箇所でも4mmくらい全体的に塗布しました。
要因
考えられる要因は木工用ボンドは金属には密着が悪いため金属部分には付かず、金属の周りに付いている錆のみにくっ付いたのでは無いかと言う説です。接着剤とは樹脂が含まれている為、樹脂が錆の周りに絡み付いて錆だけ取れたのでは無いでしょうか。
ただ調べても明確な答えは分かりませんでした。
今回は「本当に木工用ボンドで錆が取れるのか」を検証しました!
結果「木工用ボンドで錆は取れる!」です。驚きました。こんなに綺麗になるならもっと早くやっておけば良かったです!
ただし考察で「木工用ボンドの樹脂が錆に絡み付いて取れた」と仮説を立てましたが、その通りならあまりに深い錆は取れないと言うことになります。錆とは鉄と酸素が反応し酸化鉄になった物なので、錆びていない箇所とは異なる物質になっています。深い錆とは鉄面へより深く進行していると言うことなので、木工用ボンドが鉄面に届かないと錆は完全には取れないと言うことになりそうです。(仮説ですが。)
木工用ボンドも本来の使用用途ではありません。本来は木材や紙などを接着させる為に使用します。もし錆び取りを行う時は自己責任でお願いします。専用の錆び取り材があるので、専用の物を使用した方がしっかり錆は落ちると思います。
今回は検証ということで面白そうだからやってみました!
今回の記事で面白かった、やってみたいと思って頂けたら嬉しいです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!