どうも!のこぎりうさぎです!
今年は6月から猛暑が続いて、エアコンが大活躍してますね!


でもなんか最近エアコンが唸ってるんだよな……
設定温度は27度、室温も27度になっているんですが、必要以上にエアコンが頑張ってるんです。
これはおかしい。
室外機に問題があるのか、外に出て確認してみると……


なにこれ?!配管が剥き出しで結露してるよ?!
見えている配管は「冷媒管」と言われる配管です。
簡単に言うと、冷媒管には空気を冷やす役割があります。
冷媒管は、冷たい状態を保つために保温材で覆っておく必要があります。

多分日当たりが良すぎて、保温材が紫外線劣化したんだね……
この状態では冷房は効きにくいし、エアコンが頑張りすぎて電気代が無駄になってしまいます。
今回は剥き出しの冷媒管を治す方法を徹底解説していきます!
それでは見ていきましょう!

今回使った道具などはこちらです。
- 保温材(大・小)
- エアコン用非粘着テープ
- ビニールテープ
- カッター
- 手袋

ドライバーは写真に写ってるけど使わなかったよ!
今回は因幡電工さんのPEM1010と、PEM0708という保温材を使用しました。
冷媒管は大・小、2つの異なる径の銅管が使われています。
各エアコンで径が異なることがあるので、サイズのあったものを選びましょう。

もっと簡単に済ませたいならこれもおすすめだよ!
保温材とテープがセットになっているので、買い揃える手間がありません。
保温材は50cmが2本、テープは3mなので、補修箇所が短い時はワンセットでバッチリです!
エアコンの保温材は紫外線に弱いので、エアコン用のテープで保温材を巻いて保護する必要があります。

フォロワーさんに教えてもらったよ!
非粘着タイプと粘着タイプがあり、今回教えていただいたのは粘着タイプの耐候性のあるテープです。

でもちょっと金額が高かったから僕は非粘着のタイプにしたよ!
いずれも家にある物で大丈夫です。
エアコン用テープを非粘着のタイプを選んだ方は、端部をビニールテープで留める必要があります。
持ってない場合は揃えておくと良いですよ!
補修方法は、露出した冷媒管に保温材を被せます。
補修方法や気をつける点を詳しく解説していきます。
2階部分だと高所の作業になるので、十分注意して作業していきます!
STEP.1 元の保温材を剥がす
まずボロボロの保温材を剥がしていきます。
劣化した保温材は粉上になって手に付くので、極力手袋をしましょう!

剥がす時は劣化した部分よりも、少し大きめに剥がします。
まず、壁面のカバーを外します。

元々ついてる保温材は、外したカバーより少し上の部分まで切り取ります。

カッターで銅管を傷つけないように慎重に……

銅管は新品の状態よりも硬く、折れやすくなってるため慎重に作業しましょう。
もし冷媒管が作業中に折れてしまった場合は、ガス漏れの原因になるので交換が必要です。
冷媒管の交換は、業者の方に連絡しましょう。

全部剥がせたよ!

STEP.2 保温材を加工する
今回使う保温材は2mあります。
このまま使うのは長いため、露出した冷媒管に合わせて少し長めにカットします。


長めにカットするのは短くなるミスを防ぐためだよ!
2本とも必要な長さに切れたら、取り付けられるように切り込みを入れていきます。

テープとセットになってるものは初めから切り込みが入っているので、そちらを選んだ場合はこの加工は必要ありません。

今回使う保温材は切り込みが無かったからね!
2本とも切り込みを入れ終わったので、次の工程にいきます!

STEP.3 保温材を取り付ける
早速保温材を取り付けていきたいところですが、ここで一手間加えます。
一度冷媒管を乾いた雑巾かティッシュで拭きましょう。
意外と結露や雨水が、冷媒管についてることがあります。
そのまま保温材を被せてしまうと、水分を閉じ込めてしまって冷媒管の劣化に繋がります。


冷媒管の結露を拭き取ったら保温材を取り付けよう!
保温材を取り付けるときも、冷媒管が折れないように気をつけて作業します。

保温材は少し長めにカットしてあるので、サイズを合わせてカットしていきます!

2本とも取り付けられたら次の工程に行きましょう!

STEP.4 保温材にテープを巻く
保温材が劣化しないようにテープで巻いていきましょう!
非粘着のテープを使っているので、端部をビニールテープで固定してから巻いてきます!


少しテープを引っ張りながら巻き上げるのがコツです。
ちなみに外部でシートやテープを施工するときは「基本下から施行する」というルールがあります。
下から施行していくことで、雨や埃の侵入を防ぐことができるからです。

住宅の屋根や、壁の中にある透湿シートも必ず下から施行するよ!

今回つけた保温材の全体にテープが巻けたらOKです!

最後に屋根の掃除と、取り外したカバーを元に戻して完成です!


これでエアコンの調子が良くなるはず!
これまで冷媒管を保温材で覆う作業をしましたが、なぜ露出してはいけないのでしょうか?
なぜ電気代が無駄にかかるのか解説したいと思います。
冷媒管の役割
エアコンの冷媒管とはその名の通り、冷媒するために配管されています。
冷媒管の中には、冷媒と言われるフロンガスが入っています。
冷媒管は、冷媒を室外機と室内機に送る役割があります。

室外機が冷媒(フロンガス)を液体に変換します。それを室内機に送ると熱交換器で気化します。
そこで気化したガスを室外機に送り返す。これを繰り返すことで冷房が効いてきます。
電気代が高くなる理由
冷たい空気が出る仕組みは、熱交換器で冷媒が気化する時の「気化熱」です。
液体の冷媒が気化することで周囲の熱を奪い、熱を奪われた空気を送風することで冷たい空気を出しているということ。
そのためエアコンの室外機から送られた冷媒が、室内機に辿り着くまでに温められると冷房の効きが悪くなってしまうと言うわけなんです。

エアコンはもっと冷媒を冷やす必要があると勘違いして、必要以上に電力を消費してしまうんです。
そのため室外機から送り出された冷媒の状態を維持するために、冷媒管は保温材で覆う事が重要です。

冷媒管が露出して直射日光が当たってるときは、相当な電力を使ってたってことか……
今回は露出した冷媒管の補修方法を解説しました!
エアコンの効きが悪いな。と感じた時はもしかしたら冷媒管が露出しているかもしれません。
また保温材も紫外線に弱く、5年くらいで劣化してしまうようです。
保温材や保護テープが劣化してるな。と感じた時には交換を検討してもいいかもしれません!
またエアコンのドレン管も劣化していて、作業中に取れてしまいました。

こちらも補修しなければいけないので、今度はドレン管の補修方法も記事にしたいと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました!