
木工DIYで作る物のアイデアが浮かばないんだよな……

子供におもちゃを作ってあげたい!

OK!じゃあ「組み木パズル」を作ってみよう!

組み木パズル?

そう!今回作るものはこれだよ!


これは…木が木に刺さって…どうなってるの?

面白いでしょ?これを作っていくよ!

ここで一つ注意点が……
この組み木パズルを作るのは、結構難しいです。
特に初心者の方は心が折れかけますので、覚悟して作ってみましょう!
簡単な木工DIYも紹介してますので、関連記事からどうぞ!

まずは設計図を書いていくよ!
そして設計図がこちら!


1/2のスケールで書いてるよ!
設計図について少し解説していきます。
設計図が理解できると、この先の解説は不要になるかもしれません……
- 上面:材料を置いたときに上を向いている面
- 下面:材料を置いたときに上を向いている面
- 手前面:材料を置いたときに手前にくる面
- 向こう面:材料を置いたときの手前とは反対側の面
- zのような印:芯墨
- キと書いてある線:切り墨
- 、のような点:欠き取る部分
色々細かく書いていますが、線を木材に写すだけなので特に難しくありません。
一番下に書いてある数字を使用して墨付けを行っていきます。
墨付けでわからなくなった時は、設計図を頼りに進めていきましょう!

今回使う工具はこれだよ!
- 木材 30×30×720
- さしがね
- メジャー
- 鉛筆
- のこぎり(丸ノコ)
- ノミ(9mm、24mm)
- クランプ
- サンドペーパー
\おすすめの工具はこちらをチェック!/

設計図をもとに墨付けをしていこう!
ここからは墨付けを詳しく解説していきます!
墨付けの前に端切り(はなぎり)をしましょう!
端切りとは木材の小口を少し切る工程です。
端切りをすることで小口の汚れを取り、小口を直角にすることができます。

墨付けStep .1 上面の墨付け

上面の墨付けをしていくよ!
上面は端切りした小口にメジャーを引っ掛け、「0、30、90、120、150、180、240、270、330、390、450、480、510、570、600、630、645、675、690、720」に点を打ちます。
点が打てたらさしがねを使って直角な線を引いていきます。
「30ー90、150ー180、270ー330、390ー450、510ー570、630ー645、675ー690」の間には欠き取りの印をしておきましょう!


写真みたいに墨付けできたら上面は完成だよ!
墨付けStep .2 手前面の墨付け
手前面は上面で書いた墨を、手前面に回していきます。

別の面から線をつなげて書くことを「墨を回す」って言うよ!
この時「120、240、360、480、600、720」の線は下まで引き、それ以外の墨は半分くらいで止めておくとベストです。

写真のように線が引けたら、材料の下面から15mmの印を出し途中で止めた線同士を繋げます。
言葉だと伝わりづらいので、写真のように墨付けできたらOKです!

墨付けStep .3 向こう面の墨付け
向こう側面も手前面と同じように、上面から線を回していき、下端から15mmの線で繋ぐところまでは手前面と同じです。

手前面と違うところは、480ー600までの芯を出し、芯を中心に15ずつ左右に振り分けの線を引くことです。
このように墨付けできればOKです。


写真で◯してあるところだよ!
墨付けStep .4 下面の墨付け
下面は手前面と向こう側で一番下まで引いた線を回し、向こう側面で最後に書いた線を手前面から15mmの線で繋げば完成です!


写真のように墨付けできたかな?

次は組み木パズルの加工していこう!
加工Step .1 欠き取りの端をのこぎりで加工する

欠き取りの印を書いた線を丁寧に加工していきます。
この時コツは「墨を払うor墨をまたぐ」ように加工していきましょう!


墨を残しちゃうとキツくて組めなくなるよ!
この加工を全ての墨に行い、写真のようにできればOKです!

加工Step .2 欠き取りの間にノコ目を入れる

写真のようにStep1で加工した間を、ノコギリで細かくノコ目を入れましょう!
今回は丸ノコで加工しています。
ノコ刃の出し具合は、墨よりすこし上くらいの位置で固定して加工しています!

加工Step .3 欠き取り部分をノミで掘る

ここからはノミを使って加工していくよ!
写真のように切り込みにのみを差し込みます。
そうするとパキパキとノコ目から木材が割れ、欠き取りの荒取りができます。

これをすべて行いましょう。
あらかた取ることができると写真のようになります。

向こう側面の一箇所だけあるから加工も忘れないようにね!

荒取りができたら底を綺麗に加工していきましょう。
手前面からノミを入れ、写真のように加工します。

最後に欠き取りの端をノミで切ると綺麗に取ることができます。

向こう側面からも、先ほどと同じように加工を行い綺麗に仕上げましょう。


底の墨は完全に取り切った方が組み立てるときにスムーズに組めるよ!
加工Step .4 パーツごとに切り分ける
1本の木材を、6つのパーツに切り分けていきましょう!
墨付けで書いた切り墨を切っていきます!

切り分ける時は墨をまたぐ様に切ろう!

加工Step .5 サンドペーパーで仕上げる、微調整

切り分けたらサンドペーパーで仕上げていきましょう!

面取りも一緒にしちゃおうね!

ペーパーをかけていると墨の取り残しに気が付きます。
写真のように角が取りきれていないとうまく組めないので、ノミを使って調節しましょう。

仕上げ、調節が終わったら組み立てていきましょう!
組み立て方は別記事で用意してあるのでこちらからどうぞ!

完成しました!
この作品は学生の時に初めて作った物なんですが、最初に作ったパズルは隙間だらけなのにキツくて組めない現象が起こりました。

あの時は心が折れかけたな。
この記事を見て作った方は、「結構むずかしかったな」と思った方がほとんどなのではないでしょうか?
初めから上手にできた方は本当にすごいと思います!
この記事が面白い、楽しかったと思っていただけたら嬉しいです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!